なぜ横領がバレなかったのか?
45歳の9月。妻も子供もいる男がついに決意しました。
これまで7年間経理を務め、少しずつ会社のお金を着服していた額がいくらに膨れ上がっているかわかりません。着服するきっかけはささいなことでした。
給料日前。少しのお金が足りません。最初は数千円でした。給料が入れば着服したお金を金庫に戻していました。
それがいつしか感覚がマヒし、あとで返せばいい。まだなんとかなる。そう思い続けて気づけば経理の職に就いていながら現金を数えることをやめました。
月に一回必ず税理士の監査があります。実際にはない現金を計上し、税理士は現金までは数えませんので7年間バレることはありませんでした。
売り上げを誤魔化したり、実際にはない経費を計上したりといったことではなく、単純に現金を金庫から抜き取るという着服でした。
2018年9月。現金出納帳の残と実際の現金。現金は怖くて数えてませんので、なんとなくの感覚で600万円ほど現金が足りないと感じ決意しました。
潔く自白しよう。けじめをつけよう。人生をやり直そう。
地元でも有名なブラック企業。本当に馬鹿なことをしたと思います。すぐに転職すればよかった。もう引き返せないところまで来ていました。
社長との面会のアポイントを取り、直接告白しました。
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